cho-kai-san811のブログ

連れ合いを失った老人のたわごとです。心機一転何らかの生きがいを見つけて前向きに生きたいと思っています。

ドラマ「舞い上がれ」3

今日のドラマ「舞い上がれ」は、学生が飛行中にロストポジション(自機の位置が分からなくなること)したのに教官に指摘されるまで気付かなかった。また学生による当日の訓練空域の気象状況説明で、飛行訓練に不適と報告したため、教官が当日のフライトをキャンセルした場面があった。学生に気象ブリーフィングをさせるのは教育のためです。飛行と気象は切っても切れない関係にあり、パイロットは習性として常に飛行を前提として気象を気にしています。普通は学生が飛行に不適な気象だと報告しても決定権は教官にあるのでその通りになることはありませんが、一人前のパイロットになって自ら飛行機を運航する立場になったとき気象の最終判断をするのはパイロット(機長)です。今日の学生は、思い込みが強い性格はパイロットに向いてないと指摘され、ショックを受けた場面がありました。同僚の学生たちが慰める場面もありました。この程度のショックでへこたれてはだめです。教官は試しているのかもしれません。
飛行学生に気象ブリーフィングをさせるのは自衛隊も同じです。気象ブリーフィングは英語で行います。教官が意地悪な質問をして学生をしごきます。


写真は、1964年(昭和39年)1月から9月の間、基本操縦課程で初めて搭乗したT-33Aジェット練習機、原型はF-80型ジェット戦闘機で朝鮮戦争で使われた機体です。川崎重工業がライセンス生産し、航空自衛隊創設期の1954年から1999年まで使用されました。私が定年前、最後に搭乗した機種です。翼端に付いているのは燃料タンクでチップタンクと呼称しました。片方に230ガロン入ります。ドラム缶で4.6本分。ジェットエンジンは遠心式で燃費は良くなかった。
写真はお借りしました。T-33Aの最後のフライトらしく、チップタンクに「多くのパイロットを育ててくれて、ありがとう」と表記してあります。40年間、働いた機体らしい。