cho-kai-san811のブログ

連れ合いを失った老人のたわごとです。心機一転何らかの生きがいを見つけて前向きに生きたいと思っています。

20240309古文書を読む会

今日の主な古文書テキストは嫁いだ娘さんから実家の父親に宛てた手紙と思われるものだった。女性の手紙はひらがなが多く、一般に感情的で読みにくいのだが、この手紙はそうでもない。随所に父親に心配かけまいとする配慮がにじんでいるように思う。実家と嫁ぎ先の両方に気を遣う気持ちも現れている。文章はやや感情表現が過多。



かへすかへす おかへりには此のかたへ御入らせ候様
おまち申上げ候 何も何も せっかくせっかく
おいとい遊ばし ご機嫌よろしく
入らせ候様申上げ候 めで度く
           かしこ


ちょっと申上げまいらせ候 まつまつ御機嫌よろしく
入らせ候事 いかばかりいかばかり御めで度く
御うれしき存じ上げ候 左様に御座候へば
此の間中利兵衛様ゟ
御手紙承り 御ばんじ分
大きによろしき様に承り 万々も
有難く存じ上げ候 猶又どうぞどうぞはやう
すみ口に致し度 日々しんじん
致しまいらせ候 誠に誠に此度は
ほり留御両人様の厚き
おせわ様に相成 とうそとうそ
おま衛様ゟ利兵衛様、おまき殿へ
厚く厚く御礼仰せられ下され候様
おねがい申上げ候 此の間は麦まき
ちぶんゆへか いつころ馬も
参り申さず これまた御阿んじ
阿そはしまし   何も何も 早々
            めでたく
            かしこ
  勝坂
   御ちち様     八木屋
               ゟ