観光で与那国島に来た男性がガイド付きの洞窟探検中に亡くなった。雨で洞窟内が増水し身動きが取れなくなったのだろう。ガイドと奥さんは自力で脱出しているので3人が離れ離れにならなければ助かったのかもしれない。洞窟の中は昼でも暗いので照明器具が不可欠だ。閉所恐怖症の人はまず試みない方が良い。
与那国島ではたしか30年以上前に海中洞窟でのダイビング中に亡くなった人がいた。海中洞窟の中は暗いので昼でも水中ライトが不可欠だ。洞窟の中の底には砂や泥が若干でも堆積していることがあり、ダイバーが洞窟内に進入することによって砂や泥が舞い上がり、視界が完全に遮られ、それがパニックを引き起こし死亡事故につながることがある。狭い洞窟の中は伊勢海老のすみかでもあり、それを狙って入る人がいると聞く。むかしの私の同僚も複数人がこのような体験を語ってくれた。洞窟の中で水が濁り、出口が分からなくなりここで一生の終りかと観念したそうだ。しかし彼は落ち着きを取り戻し、じっとしていると自然に水が澄んできたので出口が見えたという。陸上でも水中でも洞窟に入るのは十分な注意が必要だ。
昭和53年に初めて与那国島に行ったが民宿に1泊 するはずが天候急変で航空便が飛ばず3泊する羽目になった。電話で休暇の延長をお願いし恥をかいた思い出がある。当時島内にタクシーはあったが、車のナンバーはついておらず(無ナンバー)、車の床に穴が(無車検証)あいていた。テレビの映像を見ると、現在は道路や空港などが整備され、ナンバーがついた車が走っている。隔世の感がある。よもや自衛隊が駐屯するようになるとは当時は思いもしなかった。離島のレーダー基地については、本土復帰以前から米軍は宮古島、久米島、沖縄本島、沖永良部島にレーダー基地を建設しており、復帰と同時に航空自衛隊が米軍から任務を引き継いだ。最近は北大東島にレーダー基地を建設するニュースが流れている。