cho-kai-san811のブログ

連れ合いを失った老人のたわごとです。心機一転何らかの生きがいを見つけて前向きに生きたいと思っています。

古い手帳の整理

25年くらい前から備忘録としての手帳を大切に保管している。日付にメモする程度なので内容は思い出せないことが多い。しかし友人(同期生)の死亡の記録だけは当時の状況をはっきり思い出せる。18歳で同じ学校に入り、全寮制なので生活を共にし、卒業後もほぼ同じ道を歩んだ親友がいる。彼は自衛隊定年の数年後、61歳で亡くなった。九州の長崎の出身で地元では神童と言われるくらい学業成績優秀だったらしい。幼くして両親を亡くし子供のいない叔母の家に引き取られて育った。経済的に裕福ではなかったので学費のかかる大学に行くことはできなかったのだろう。それで学費のかからない防大に入ってきて私と同級生になった。学業も優秀だったがスポーツも万能だった。授業中は寝ていることが多かった。試験の前になると私にノートを見せてくれと言ってきた。ノートを貸してやったのに試験の成績は彼が一番だった。
彼が亡くなってから23年が過ぎた。彼よりも私が23年以上長生きしてると言うことだ。この間の世界や日本の変化を彼は草葉の陰でどう見ているだろうか。