cho-kai-san811のブログ

連れ合いを失った老人のたわごとです。心機一転何らかの生きがいを見つけて前向きに生きたいと思っています。

家内の通院、突然の臨床心理士によるテスト

今日は家内をほぼ2ヶ月毎の定期検診に連れて行った。今日は施設での出会いから違っていた。ガラス戸を隔てた廊下の向こうから車いすの家内が手を振っている。今までこんなことはなかった。今までは半分眠った状態で出てきたからである。長女や私と普通に近い会話ができた。

病院へ車で移動中、先日差入れた好物の黒豆の評価を聞くと、甘さが足りない、という。ちゃんと覚えていて評価してくれたのだ。差入れした甲斐があった。病院到着後、約1時間の待ち時間があった。長女が購入したばかりの口紅を提供すると、家内は包装紙に書いてあるアルファベット文字を読んで長女にメーカー名を聞いてきた。

その後の主治医との質疑応答では会話が成立した。こんなことは2年ぶりだ。家内との会話が成立したので、主治医も喜んでいた。ついでに家内は予想もしてなかった臨床心理士のテストを受けた。

主治医は家内の今日の状況を見て、急遽臨床心理士のテストを受けさせてみようと思い立ったのかもしれない。神経内科医として名医とされている人なのでわかるのだろう。

テストは何年ぶりだろう。テストを受けている間に私は会計を済ませ、廊下で長女と一緒に家内のテスト終了を待った。テスト後の心理士の評価は、「長期間施設に入居中なので時間の感覚は多少ずれているが、数字の計算など全く衰えていない」とのことだった。その後家内は、山口県に住む実姉へ電話した。実姉への電話は家内の通院時の恒例行事である。実姉との電話での会話のときは笑顔になっていた。会話はスムースにいったようだ。

帰りの車の中で家内は、今日の往復の車代の事を聞いてきた。小銭を持っているか?と。

施設の車で料金は必要ないことを知らせた。また施設の入居費用の支払いはどうなっているかと私に聞いたので、銀行引き落としだから心配ないよ、というと、無駄遣いしないようにしないと、という。家内の主婦感覚が全く衰えていないので今日の通院は「驚き」の一語だった。

このままずっと維持するのだろうか?