中国軍機が台湾の南西空域方面に連日のように示威飛行をしています。この先には米艦隊がいるのでしょう。台湾の新聞「自由時報」には毎日、下図のような中国軍機の航跡図を掲載しています。この時期は米海軍の空母ルーズベルトを中心とする艦隊が南シナ海からバシー海峡方面に進出し大規模な訓練を行っています。また空母「遼寧」を中心とする中国海軍の艦隊は上海方面から沖縄本島と宮古島の間を通り太平洋方面に進出しています。米海軍の駆逐艦は出航時から「遼寧」を追跡し、自艦から見た「遼寧」の写真などを送ってきており、「自由時報」にも掲載されています。日本の海自護衛艦も当然追跡しているはずです。

下図中の「110年」は、中華民国の歴年で、建国1912年が元年です。

以下は台湾「自由時報」の関連記事の抜粋です。

国防総省は、昨日25機の中国軍機が台湾を妨害したことを明らかにした。 (国防総省提供)

2021/04/13 12:22
[短文ニュース/総合報告] 共産党軍は、昨日、台湾の空域を妨害するために25機という記録的な規模の妨害飛行を行った。中国共産党が台湾に圧力をかけ続ける理由は、米海軍駆逐艦が「遼寧」を追跡し写真を撮ったこと、米国が台湾との交流に関し制限を緩和したことなどがある。

国防総省によると、昨夜、戦闘機、爆撃機、低速機を含む25機の共産軍機が、台湾南西部の空域の防空識別圏に入った後、第2波も25機の規模で識別圏に侵入した。これは昨年9月17日に「即時軍事機動態勢」を発令して以来、最大の規模であると指摘した。

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中国空母「遼寧」は太平洋側で訓練していると思われます。中国艦載機が発進するかどうか興味があるところです。発進すれば、米海軍の艦載機が追跡するはずで、そうなるとどうなるかが見ものです。世界の軍事評論家が注目していることでしょう。私の予想では、艦載機は米軍機の行動範囲外で訓練するか、発進しないで帰還するかどちらかであると思います。米軍機に追跡されたら逃げるしかないと思う。いずれにしても米艦が追跡しているので、艦載機の行動は筒抜けです。