cho-kai-san811のブログ

連れ合いを失った老人のたわごとです。心機一転何らかの生きがいを見つけて前向きに生きたいと思っています。

(続)ハワイ沖、B737緊急着水事故の考察

航空機が滑走路に夜間着陸する場合、パイロットが参照するのは滑走路に沿って設置された滑走路灯(RUNWAY LIGHT)で、パイロットは滑走路灯全体の見え方で滑走路に正対(ALIGHN THE RUNWAY)しているか、滑空角(ON GLIDE PATH)は正しいかを判断します。もちろん速度計や高度計など計器も参照します。航空機には車の前照灯のように前方のやや下方を照らす着陸灯があり、航空機が滑走路に接近するとパイロットは着陸灯により滑走路面を視認することができます。しかし今回の緊急着水事故は、海上であり参照物は何もありません。パイロットは着陸灯だけで着水したのでしょうか。特に高さの判断はきわめて難しいです。シミュレーターにより夜間着水の訓練を行っていたのでしょうか。戦闘機の場合は緊急脱出以外助かる道はありませんが。しかし報道によると、着水地点はオアフ島沿岸から4マイルとあります。これがヒントになる可能性があります。オアフ島の人家密集地の明かりの規模が大きければ、明かりが海面に反射し、その明かりがパイロットの海面視認を助けたのではないかということです。今回幸いにパイロットが生存しているので詳しい調査ができると思います。それを期待しています。