cho-kai-san811のブログ

連れ合いを失った老人のたわごとです。心機一転何らかの生きがいを見つけて前向きに生きたいと思っています。

小田原地震と安政東海地震

NHK学園の古文書講座で、小田原地震と安政東海地震に関する古文書が解読の課題として出された。解読の難易は別にして、古文書に書かれた地震に興味があるので紹介する。小田原地震は嘉永6年(1853)2月2日午前に発生、小田原をはじめ周辺の足柄平野の諸地域に甚大な被害を与えた内陸型地震であった。近年の地震学の分析によれば地震規模はマグニチュード6.7、小田原の震度は6程度と推定されている。地震にともない小田原城下の町人地である小田原町では同町総軒数の約4割に当たる553軒が被災した。小田原藩家中の屋敷は全半壊259軒に及んだ。死傷者数は小田原藩領全体で死者119人、負傷者700人に上った、と書かれている。
安政東海地震は嘉永7年(1854年。同年11月に安政に改元)11月4日の辰の刻(午前7時ー9時)に発生、この地震は駿河湾・遠州灘・熊野灘の各海底を震源域とするマグニチュード8.4の巨大地震である。この地震によって広い地域で烈震と大津波に見舞われた。
相模湾を震源とする関東大震災は大正12年(1923)である。いつ同規模の地震が発生してもおかしくない。

20240224古文書を読む会

今日の古文書を読む会のテキストは先々週に引き続き、当時の若い女性向けの買い物リストであった。個癖のある字で極めて読みにくかった。判読できない文字もある。
名前を見ても何に使う品物なのか分からないものもある。値段も当時の貨幣価値が分からないので高いのか安いのかもわからない。着物の場合は仕立て代も記載してある。当時はぶら下がりを買うことはなかったのだろう。古着であっても仕立て直しをするのが普通だったはずだ。
相模の片田舎であっても呉服屋「大丸」から購入しているものもある。相模の田舎から江戸市中の「大丸」に買い物に行くことはできないと思われるのでブローカーが介在したのであろう。


かまくら子ども風土記

「かまくら子ども風土記(全4巻)」という鎌倉の歴史を知る万人向けの「バイブル」がある。昭和32年初版発行で最終版は昭和54年改訂9版だ。鎌倉に住んでいる人、学童、生徒むけに平易な文章で書かれ、初版から70年近く経っているのに読んでいて古さを感じない。 地名や人名など読みにくい漢字はフリガナがふってある。最終版の巻頭に鎌倉市教育委員会教育長のあいさつ文が載っているので内容は学校教育にも使えるようだ。
私がこの本を購入したのは2010年、家内がまだ元気な時期で、しばしば一緒に鎌倉歴史探訪に行っていた。しかしまもなく家内にパーキンソン病の症状がでたので鎌倉行きもできなくなった。そしてこの本を開くこともなくなった。私も本気で「鎌倉ガイド」になろうとしていた時期があったのだ。あれから10数年経った今現在、職場の同僚が鎌倉散策に誘ってくれている。また昔に返って鎌倉探訪を始めたが体力の減退もあり、長時間の歩行はきつい。自宅を9時ころ出発して、午後5時ころ自宅に帰着する程度なら大丈夫のようだ。鎌倉滞在時間が5時間くらいで丁度良い。行き帰りの電車は座れる。結構歩くのでボケ防止にもなる。