11月12日、米国ダラスのエグゼクティブ空港で行われた航空ショーで第二次大戦時の爆撃機B-17と単座戦闘機P-63が観客の見ている前で空中衝突した。両機に搭乗していた計6名が死亡した。現在、米国国家安全運輸委員会（NTSB）が事故調査を行っている。衝突時の動画を見ると、水平飛行中の爆撃機B-17に対し、戦闘機P-63がB-17の左側後方上空から左急旋回しながら接近し、B-17の後部胴体に衝突したように見える。気象条件は全く問題なく、機体にも異常が見られない。パイロットはみなベテランパイロットだという。YouTubeなどで推定事故原因の解説を試みている人もいる。元パイロットの立場から動画を見ると、P-63のパイロットがB-17の位置をロスト（見失う）したため衝突したように見える。YouTubeなどでも指摘している人がいる。P-63はプロペラ単発機で機種の前下方に死角があり、B-17が見えていなかったようだ。P-63が左急旋回したのはP-63が飛行制限区域に入ってしまうのを避けようとしたためではないかと推測される。航空ショーでは観客がいる指定区域上空を飛行制限区域に設定している。

B-17G and P-63 Collide at the Wings Over Dallas Air Show - A Speculative/Cursory Analysis