cho-kai-san811のブログ

連れ合いを失った老人のたわごとです。心機一転何らかの生きがいを見つけて前向きに生きたいと思っています。

家内の主治医に対する御礼状を送る

約10年間、御世話になった主治医に対するお礼は、どうあるべきかで悩んでいた。パーキンソン病(PD)と同じ難病の多系統萎縮症(MSA)は完治することはない。主治医には家族の対応を含め、寿命が尽きるまで病気にどう付き合っていくか指導を受けてきた。コロナ以前は年に1回ホテルを借り切って行われる(市が主催)家族を含めた大規模な大会では県内各地から関係者が参集し、音楽や体操などでPDへの付き合い方を示唆してくれた。この大会に参加したことで家族はどんなに気持ちが明るくなったことか。2ヶ月に1回の通院時には薬の処方だけでなく日常生活についても話を聞いてくれた。主治医と話すと家族は気持ちが明るくなったものだ。
しかし最後は寿命が尽きたのだ。この主治医にどうお礼を伝えたらよいか迷った。しかしMSAやPDの患者さんは家内だけではない。家内の主治医は大勢の患者さんを診ているのだ。したがって普通の病気の治癒に対するお礼と同じでいいのだろうと考えて葉書にお礼の言葉をしたためた。ネット情報によると封書は誤解されるので避けるべきだと言う。周囲の人がお金が入っているのでは、と誤解するらしい。
我々家族が主治医に最後に面談した際、それまでの主治医の姿勢とは違っていた。主治医が心からMSAの実態を説明しようとしていた。医学の限界は分かったが医師の真剣さも理解できたと思う。