cho-kai-san811のブログ

連れ合いを失った老人のたわごとです。心機一転何らかの生きがいを見つけて前向きに生きたいと思っています。

家内との文通を始める

家内に携帯電話を渡したが、ヘルパーさんの話では、家内は携帯が鳴っても呼び出し音に全く気付かないという。呼び出し音が鳴ったとき、たまたまヘルパーさんが側にいた場合は、ヘルパーさんが気付いて電話をとってくれ、通話先を確認し、電話機を通話可能にセットして家内に渡してくれるようだ。家内から送信する際は、ヘルパーさんが通話の宛先を聞いてセットしてくれ、電話機を家内に渡してくれるという。これでは携帯が自由に使えず、不自由なように見える。しかし緊急時(まず考えられないが)自由に使える電話が有ると無いとでは家内の気持ちの上で大違いである。ケアマネさんは、家内の電話を使う頻度が高いと業務の支障になるのを心配している風だった。
長女は、往復はがきを使って文通する方式を提案した。家内に長い返事の文章を書いて貰うのではなく、○×形式の設問のほか、短い1行程度の文章を書いて貰う方式だ。これだと家内は長い文章を書かずにすむ。ところがこれも上手くゆかなかった。書いた字が判読できないのだ。元々達筆ではなかったが、以前は読めないような字は書かなかった。これはヘルパーさんでも手伝いようがない。代筆するわけにはゆかないからだ。したがって当分は家内と家族との頻繁な交信は諦めざるを得なかった。コロナが収まり面会が可能になれば解消する問題である。

     飛龍山(2002年夏)