cho-kai-san811のブログ

連れ合いを失った老人のたわごとです。心機一転何らかの生きがいを見つけて前向きに生きたいと思っています。

学制改革?

今日のテレビは新学期を9月から開始する方式に改革する話題で持ちきりだった。にわか勉強のコメンテーターや門外漢の元スポーツ選手などと相当の経験と知識をもった専門家が議論したのでは、全く噛み合わない議論になるのは当然である。中にはプロ野球のドラフト会議はどうなるのか?とか引越し業者が困る、などというコメンテーターもいた。
もし9月から新学期が始まる方式に変更になった場合、今回の新型コロナウィルス騒動によってもたらされた最大の制度改革(恩恵?)とでもいえようか。学制改革といえば、終戦後に戦勝国(米国)によってもたらされた学制改革が記憶に新しい?直接影響を受けた方々が未だ存命である。当時小学1年の私は、国民学校から小学校に名称変更になったこと、占領軍の指示による教科書の修正が間に合わず、教科書がなかったこと、あとひもじい思いをしたことぐらいしか覚えていないが、戦後学制改革で一番影響を受けたのは、小学校6年生、中学生ではなかったろうか。義務教育の新制中学(3年)が創設され、また新制高校(3年)が新設された。旧制中学が新制高校に、旧制高校が新制大学になった。この過渡期に在学していた方々は大変な思いをしたと思う。外圧がなければ制度は変わらない、という日本の特色?は、またしてもコロナウィルスという外圧によって特色が発揮されるのだろうか?
若い世代の国際交流が盛んな時代に、制度が共通であれば、交流しやすいことは自明の理である。極端な話をすると、高校1年生は日本で、2年生は米国で、3年生はまた日本でという選択も可能ではなかろうか?逆もまた可能であろう。
今年から、というのが無理であれば、準備期間を設けて着実に実行して欲しいと思うが、各分野での利益誘導が蔓延り、改革が骨抜きになることを恐れる。優れたリーダーのもとで、一気呵成に断行するのも良いと思う。


          磐梯山(2004年夏)