cho-kai-san811のブログ

連れ合いを失った老人のたわごとです。心機一転何らかの生きがいを見つけて前向きに生きたいと思っています。

「天は自ら助くる者を助く」

Heaven helps those who help themselves。これはむかし英語の教科書で習った英国の俚諺だ。英国のサミュエル・スマイルズの著作「自助論」を明治初期に中村正直が「西国立志論」のタイトルで翻訳し、その中で英国の俚諺をタイトルのように翻訳したという。私はこの言葉が好きだ。高齢になり過去を振り返ると、この俚諺が正しかったことを実感する。日々の着意と努力を積み重ねるといざというときに自らを助けるひらめきが生まれるということだろう。むかしからの日本人の生き方にも共通するものがあると思う。現時点では将来役立つかどうか分からないものでも、先人の教えにしたがって努力(生活習慣)を重ねると、いざというときに過去に学習した知恵が働いて危急を脱することができるものだ。これは高尚な理念の話しではなく、ちょっとした日常の生活態度とか着意とか動作である。
NHK番組の「チコちゃん」も、ぼーっと生きてんじゃねーよ、と怒っている。むかし若い時に、飛行機を操縦していて危機に瀕したことが何度かあった。そのときに先輩の言った言葉が閃いて危機を脱することができた。真珠湾攻撃に参加した旧海軍の生き残りパイロットが操縦教官だった時期があり、精神論が多く内心反発することも多かったが、数年後に危機に瀕した時に先輩のアドバイスが頭にひらめいて危機を脱することができた。真に技術を体得した人は状況に応じて的確なアドバイスができるものだ。
アメリカの戦争映画で硫黄島の上陸作戦に向かうときに、日本の謀略放送(東京ローズ)を聞く場面がある。そのとき流れていた歌は当時アメリカではやっていた「You,ll never know」だった。アメリカ兵の戦意を喪失させるために、故意にラブソングを流していたのである。

Alexandre Desplat - You'll Never Know (Official Video) ft. Renée Fleming