cho-kai-san811のブログ

連れ合いを失った老人のたわごとです。心機一転何らかの生きがいを見つけて前向きに生きたいと思っています。

米軍がアフガンに残した武器類

テレビニュースを見ると、カーブル空港内に米軍が使用し残置した武器類が映っていた。いずれも再利用できないように物理的に破壊されていた。軍用車両は横倒しにされ、ヘリは胴体に穴をあけ、ローターが外されていた。最新型の攻撃機などは外見上傷は無いように見えたが、新型航空機ほど整備技術がないと飛ばせられない。タリバンが新型機を整備して飛行できるとは思えない。問題は、武器類の放置の状況である。極めて乱雑に放置され、世界一流の軍隊の撤収あととは思えない。タリバンと同レベルの未開の軍隊が慌てて逃亡したような光景である。日用品類も散乱していた。ここでも世界の軍事プロの目に汚点が晒されてしまった。

伝聞情報だが、日本軍が敗戦後シンガポールから撤収したときは、街路の清掃まで行って感謝されたという。日本軍は本土に帰国するまで士気は衰えていなかった。アフガンでの米兵の士気は一目瞭然である。

タリバンはカーブル空港の早期の再開を望んでいるようだが、航空管制機関も国外に撤収したようなので、アフガン上空は航空管制の空白区域になっている。FAA(連邦航空局)によると、現在アフガン上空は飛行禁止になっているようだ。民間機はアフガン上空を避けるよう飛行コースの変更を迫られている。アフガンが国家として正式に空港を再開したいのであれば、国際的に国家として承認を受けたうえで、国際基準に従った管制機関を再設立する必要がある。自力では不可能と思われるので当面は他国の援助が必要となろう。米国が支援すれば、最も迅速に再設立可能と思われるがタリバンとの交渉の条件が折り合うかどうか。世界の航空管制は実質的に米国が取り仕切っていることを忘れてはならない。