今日は医学生の臨床面接実習のお手伝いをした。模擬患者となって、医師役の医学生の診察と診断を支援する。あらかじめシナリオはあるが、決められた時間内で模擬患者の訴えに応じて学生が診断を下していく。学生は、事前の教育によって診断を行う手順は把握しているはずであるが、現実の人間を相手にすると、慌ててしまったり、上がってしまったり、パニックになってしまうことがある。女子学生と男子学生は半々であるが、どっちかというと女子学生の方が落ち着いている。問診に漏れがなければ、模擬患者からそれ相応の答えが返ってくるので、診断は大きく間違うことはない。もともと難しい病気は設定していない。今日は最初の実習だったので、問診に漏れがあったり、順番を間違えたりした学生がいた。その結果、原案は腸閉塞だったが胃潰瘍と判断した学生がいた。学生のうちはいくら間違っても恥じることはない。失敗は成功の基だ。