cho-kai-san811のブログ

連れ合いを失った老人のたわごとです。心機一転何らかの生きがいを見つけて前向きに生きたいと思っています。

帰省での出会いシーン

精選版「日本国語大辞典」によると、帰省とは、「郷里に帰って、父母の安否をうかがうこと。転じて、休暇の時などに短期間郷里に帰ること」とある。これは郷里に父母が元気でいることが前提にある。郷里とは生まれ故郷、生まれた土地である。このような環境にある人は現在日本にどのくらいいるだろうか?年末年始の報道で定番になっているのが地方の駅頭でのじいちゃんばあちゃんと孫の出会いのシーンだが、これが一般的だった時代はもう何十年も前に終了していたのではないだろうか。テレビで見ると、むかしを思い出してジーンと来るが。同じマンションに九州にしかない苗字の人がいたので、入居当初(25年以上前になるが)、〇〇県御出身ですか、と聞いてみた。すると地元△△県の出身という。よくよく聞いてみると、父の代に九州の〇〇県から就職のため移住したという。彼にとっては現在地が生まれ故郷である。九州には係累が残っていないようだ。これが先代或は先々代に地方から出てきた人の一般的な姿ではないだろうか。私もそうだが。 現在の帰省をテーマにしたテレビ報道は、懐かしさを感じさせるがメーキングされた報道でもある。