cho-kai-san811のブログ

連れ合いを失った老人のたわごとです。心機一転何らかの生きがいを見つけて前向きに生きたいと思っています。

氷ノ山遭難

1/2神戸新聞より 
「兵庫県の最高峰・氷ノ山(1510メートル)で30~70代の男性5人が遭難し、4人が救助された事故で、2日午前11時ごろ、兵庫県警のヘリコプター搭乗員が残る1人とみられる男性を発見し、搬送したが、死亡が確認された。積雪で動けなくなった車中で見つかり、窓ガラスを割ってヘリで搬送したという。
宍粟署によると、行方不明になっていた男性は大阪市城東区の会社員(66)。5人は車数台に分乗し、12月25日から1泊2日のキャンプを計画したが遭難。うち4人が28日午後、ヘリで救出された。最後の1人の捜索は悪天候が続き、難航していた。」


独断と偏見でこの事故をコメントしてみたい。
昨年からこの山岳遭難が気になっていた。車の中に1名残してきたことが分かっていたからである。しかし早期に発見救出されるであろうと思っていた。車の位置はおおむね分かっているし、車中にいれば、冬山の服装ではあるし、車内の気温が体温で多少温められ、凍死することはないと思ったからである。食料はとぼしくとも、水は無限にある。またエンジンがかかれば暖房が使える。もちろん排気ガスが車内に入らないように車の周りの空気流に注意する必要があるが。車内に残すことを決定した時点での遭難者の状態はどうだったのだろうか。人事不省状態だったらもう一人残すべきではなかったか?また発見が遅れた理由を明らかにする必要がある。誰かの責任を追及するためでなく、このような状態下での生還方法や、教訓を得るためである。遭難者を一人にしてはだめだ。
このような事故が起きた場合、微妙な責任問題に波及するので、一般に事故原因探求を隠したがる傾向がある。それが同種事故の再発防止を妨げることになる。