cho-kai-san811のブログ

連れ合いを失った老人のたわごとです。心機一転何らかの生きがいを見つけて前向きに生きたいと思っています。

むかしの西之表市馬毛島での生活

昨年1月に鹿児島県西之表市長選挙のことをブログに書きました。同市に属する馬毛島の軍事基地化が争点になっていると。選挙結果は反対派の候補が当選しました。しかし現在は容認に傾いているようです。
馬毛島は種子島の北西に位置し西之表市の西側沖合に浮かぶ、面積8平方kmの小さな島です。現在は無人島になっていますが、昔はとびうお漁などが盛んでにぎわっていました。また戦後一時期、酪農や製糖業も行われたようですが経営が成り立ちませんでした。その後、高度経済成長期を経て漁業も形態が変わり、漁獲量も減ったことから馬毛島から人は遠ざかり現在に至っています。


馬毛島の航空写真、写真はお借りしました。滑走路のように見える直線の土地は、以前の所有者が自己判断で工事したもの。




ところでむかし馬毛島周辺が好漁場であった子供の時代に同島に住んでいた方(神奈川県在住の方)が、「塰泊浦(馬毛島の一地域)を研究する会」を主宰し、平成25年に会報として「想い出の馬毛島」を発行し、平成28年には同会報として「馬毛島でのトビオ捕り」を発行しました。たまたま同島出身の私の元同僚がこの会の役員だったのでこの2冊を入手しました。内容は馬毛島の民俗、歴史、関係者の思い出話で、生活にからむ苦労話も多いのですが、ざっくばらんな話ばかりで面白く、たとえ全島が軍事施設になっても、どこかに元の馬毛島の面影を残しておいてほしいと思います。なお「塰泊浦を研究する会」を主宰しておられた方は高齢のため平成29年にお亡くなりになりました。