cho-kai-san811のブログ

連れ合いを失った老人のたわごとです。心機一転何らかの生きがいを見つけて前向きに生きたいと思っています。

医大生の医療面接実習(模擬患者)

今日は模擬患者となって医大生の医療面接実習支援を行った。私の役目は高血圧を指摘された患者役だ。男性で年齢は55歳、血圧は150/90で5年前に市の健康診断で高血圧を指摘されたが何の対策も採らず今年もまた高血圧を指摘され、クリニックに受診に来た、との想定。学生たちは事前の勉強で高血圧症状に対する一応の知識を身に着けている。問診から始まるので初対面の挨拶ののち、学生は、どうしました?と質問をする。模擬患者は事前に渡されたシナリオに従って受診に来た経緯を説明する。その後学生は、患者の食生活や生活環境などを逐次質問していく。その結果、医学生は患者の改めるべき今後の生活習慣などを助言するとともに、高血圧症の弊害などを制限時間(全部で6分間)内に説明する流れになっている。
やはりよく勉強してきた学生と、そうでもない学生では説明内容に差が出る。勉強の結果を十分に咀嚼していない学生は患者の質問に的確にこたえられない。悪い例は、問診により患者の状況を十分確認することなく、自分が立てたストーリーに従って患者を判断するので誤診につながってしまう。どこの医大も最初の段階は似たようなものだろう。学生は白衣を着ているが変わった頭髪やネイルなどおよそ医者らしくない学生がいた。どこの医大も同じだろうか?大学の教官はこの点は問題にしなかった。父兄は高額の学費を払って在学させているので頑張ってもらいたいと思う。