cho-kai-san811のブログ

連れ合いを失った老人のたわごとです。心機一転何らかの生きがいを見つけて前向きに生きたいと思っています。

中国「健康カード」の恐怖

中国では、ゼロコロナ政策を推進するため「健康カード」システムが導入されています。「健康カード」とは、中国人民の各個人が所有するスマホに、政府機関が各個人のコロナ感染状況を「緑色、黄色、赤色」に表示させたものです。各個人がスマホに表示された色に従って行動すれば、中国国内のコロナ感染が完全に防止できるというものです。例えば、緑色は行動制限なし、黄色は指定された区域以外では行動できない。赤色は隔離対象者です。いわば「健康カード」は国内のパスポートのようなものです。違反すると警察の取締りの対象になります。「色」は政府機関が指定するので個人が選択することはできません。
中国ではこの制度が悪用されて大問題になっています。地方の某市において、銀行預金が引き出せず、取り付け騒ぎが発生し、パニックになった大勢の預金者が銀行に押しかけようとしたところ「健康カード」が赤色になっていたというものです。赤色になった「健康カード」所有者は隔離の対象です。これは問題の銀行と地方政府がぐるになって行ったものでしょう。騒ぎが大きくなり責任者は処分されたようです。しかし私は、逆に共産党政府が人民の行動を支配できる「健康カード」システムを導入するために、ゼロコロナ政策を採用しているのだと見ています。上海やほかの大都市でも、あれほどの騒動になったにも拘わらず習近平主席はこのゼロコロナ政策の推進を指示しました。国家統治システムの根幹にかかわるからです。
一方、日本では個人番号制度を採用しただけで、この種の危険を指摘した人がいました。