cho-kai-san811のブログ

連れ合いを失った老人のたわごとです。心機一転何らかの生きがいを見つけて前向きに生きたいと思っています。

終戦前後の思い出ー1(小学校入学前後)

終戦を挟んで幼児時代を過ごした私は、子供心にも世情の激変は感じた。知り合いの近所の中学生は、終戦前は軍国少年だったが、終戦を迎えた後は、意気消沈して見てられなかった。終戦前、戦地に赴く前の隣家の若い将校は、私たち幼児にも厳しい表情で国に尽くすように諭した。幼児には彼の雰囲気と表情が怖かったのを覚えている。


終戦翌年に国民学校(まもなく小学校と改称)に入学したが、小学校の先生にも直ぐに気持ち(教育方針)の切り替えの出来る人とできない人がいた。子供は敏感なのですぐわかる。教職経験の長い先生は、時代の変化に動揺することなく堂々としていた。師範学校を出たばかりの若い先生のなかには気持ちの切り替えができず混乱する人もいた。昭和24-25年ごろには貧しいながらも新制度の学校教育も安定してきたとおもう。しかし若い男性教師の中には、兵役の間のつらい出来事を突然思い出し児童の前で悲憤慷慨する人もいた。