cho-kai-san811のブログ

連れ合いを失った老人のたわごとです。心機一転何らかの生きがいを見つけて前向きに生きたいと思っています。

北朝鮮の弾道ミサイル対処

昨日は北朝鮮から弾道ミサイルが発射され、日本の上空を飛越える可能性があったので直ちに該当地域にJ-ALERTが発令されました。このニュースは朝から一日中流れていましたが、弾道ミサイルが日本上空を飛越えて飛行したことと、飛距離が最大4600kmと想定されたことが最大の焦点でした。2017年9月にも北朝鮮からの弾道ミサイルが日本を飛越えたのですが当時は今回ほど大きなニュースにはならなかったように記憶しています。背景にあるのは、ロシアによるウクライナ侵略を見て日本人にも他国による武力侵略の脅威がヒシヒシと感じられるようになったからだと思います。秋田県と山口県に配備を予定していたイージスアショアが政治的にキャンセルされましたが、現在のような世界の状況であったなら当時イージスアショアがキャンセルされたかどうか疑問です。復活は無理でしょうが。皮肉にも秋田県の上空を飛んで行った。
J-ALERTは、対象は異なりますが、大東亜戦争末期の空襲警報と同じです。覚えている人は未だ生きています。私も子供ながら覚えています。サイレンが鳴ると防空壕に避難しました。もちろん鉄道も止まります。
戦後も、朝鮮戦争の初期、韓国軍が半島南部へ追い詰められた時、北九州地区や中国地方の一部に空襲警報が出されたそうです。空襲警報は日本人にとってそれほど珍しいものではないのですね。気持ちのいいものではないですが。
現在の弾道ミサイル対処は、各年度の防衛白書に分かりやすく説明されています。現在は従来の弾道ミサイルよりも変則軌道をとるミサイルが出現し、対応に苦慮している状況です。一番の対策は相手に打たせないことです。攻撃を抑止することです。打ったら完璧に叩かれると相手に思わせることです。そのため強力な反撃能力を持たねばなりません。核を持つかどうかは政治判断です。


次の図は、防衛白書に掲載された現在の弾道ミサイル防衛の概要図です。弾道ミサイル発射の情報は米国(衛星)から入手、その後、海自のイージス艦がレーダーで捕捉し迎撃ミサイルを発射、打ち漏らした弾道ミサイルは空自のペトリオット迎撃ミサイルで撃破する手順になっています。同時に多数発射されると全部には対処しきれないことが予想されます。情報の伝達を速くするためコンピューターによるネットワーク化がなされています。


 BMD:弾道ミサイル防衛