10月16日に行われた全人代での習近平主席の政治報告について、中国評論家石平氏のYouTubeでの解説及び日テレの深層NEWS「徹底討論」での中国現代政治の専門家、国分良成氏、興梠一郎氏の解説を聞いて暗澹となった。3期目を続投する習近平氏の政治報告には中国の明るい展望が全く感じられないからである。現在および今後の世界情勢に対する認識が西側世界と対立する方向に向いている。鄧小平の改革開放路線は放棄され過去のものとなった。「台湾解放には武力行使も辞さない」との演説の際は、事前の打ち合わせがあったのかもしれないが、盛大な拍手があった。今後様々な解説がなされるであろうが、明るい方向には向いていない。石平氏は内政の混乱から台湾進攻が早まる可能性を指摘した。
中国の国内情勢は危機を孕んでいる。