沖縄タイムスの記事によると、日米共同統合演習「キーン・ソード23」が10日から本格化する。同演習のために与那国空港を自衛隊の輸送機や米軍機も利用するようだ。与那国には自衛隊の駐屯地もできた。
与那国島というと昭和53年に休暇をとって初めて観光で訪れたことを思い出す。当時那覇で勤務していたが八重山方面には行ったことがなかった。同じ職場に与那国町出身の職員がおり、父が町役場に勤めていた。与那国に着いたら観光案内をしてくれるというので与那国に1泊、石垣に1泊の予定で出発した。職場の同僚の父は与那国町の町長経験者で島のことは何でも知っていた。そのとき沖縄県の離島行政とか問題点を詳しく聞かされた。

ところが与那国に着いた翌日、天候が悪化し航空便がキャンセルになってしまった。悪天が数日続き、電話で上司に休暇延長をお願いする羽目になった。石垣まで船便があるが漁船のような小さな船で7時間もかかるという。海は荒れており船はあきらめた。3泊したのちやっと天候が回復し南西航空の小型機が飛んできた。着陸した飛行機のパイロット（機長）を見るとむかしの直属の上司だった。彼は日本航空に転職しその後南西航空で乗務していたらしかった。空港のスナックでコーヒーを御馳走になり、民間航空への転職を勧められたが当時の職場が好きだったので気持ちは動かなかった。
その後、沖縄県の離島への対応を見聞きする場面があったが、国と県の縮図のようにも思えた。

与那国島、2000mの空港がある。