cho-kai-san811のブログ

連れ合いを失った老人のたわごとです。心機一転何らかの生きがいを見つけて前向きに生きたいと思っています。

ドラマ「舞い上がれ」7、戦友愛、初志貫徹

今日のドラマのテーマは、熱を出してフライトをキャンセルした舞さんを気遣う仲間たちと、鬼の大河内教官の優しいアドバイスだった。飛行学生にとって病気になってフライトを休むと進度に遅れがでるので焦る。また仲間に迷惑を掛けたくないという気持ちも働いて消極的な気持ちになりがちだ。こういうときは仲間の温かい気持ちが救いだ。私もむかしフライトでミスして途中でクビかもしれないと不安になったとき、助けてくれたのは同期の仲間の一言だった。その仲間はとうに故人となったが、その一言は忘れない。大河内教官は、パイロットになることに迷いがでた舞に対し、初心に帰れ、とアドバイスした。私の場合は、真珠湾生き残りのこわもて教官の面接で、君はなぜパイロットになりたいのか、と聞かれた。私が自堕落で頼りなく見えたのであろう。私は返答に窮して「飛行機が好きだからです」と答えたところ、彼は「それでもいいんだよ」と言った。数年後、その教官のヒントが頭の隅に残っていたので、命を救われたことがあった。実戦を経験した人は理屈でなく身体で覚えているものだ。私たちの年代は、自衛隊内では旧軍出身者と戦後派との境目にあたる。旧軍の置き土産は戦友愛だと思う。戦後生まれの自衛隊だからといって旧軍の伝統が全く廃れているわけではない。