本土復帰以前から自衛隊配備反対運動があった沖縄で、初めてブルーインパルスが展示飛行を行ったのは那覇空港でたしか昭和52年だったと思う。当時も那覇空港は航空交通が混んでいたので展示の時間帯を選ぶのが大変だった。航空交通量が当時よりもはるかに増加した現在では那覇空港で展示飛行を行うのは無理かもしれない。宮古島には復帰前から米軍の防空レーダー基地があり復帰とともに航空自衛隊に移管された。今回宮古島でブルーインパルスが展示飛行したのは初めて（？）のはずであり、宮古レーダー分屯基地の開庁50周年を記念するためであろう。すぐ近くの下地島に広大な下地島空港があるが県営なので使用許可権限のある沖縄県庁が許可しなかったのだろう。「まーだやってるのか」というのが私の感想。昭和57年頃、県営宮古空港での着陸慣熟訓練のため県庁空港課に使用許可を求めに行ったところ門前払いで断られた経験がある。県民のための救難訓練目的でも不許可という。担当職員に理由を聞くと「日の丸」の付いた飛行機は駄目だと言う。一悶着あったが、別の県職員がそっと「すでに出発したのなら仕方ないですよ」という。沖縄県らしい配慮だった。
宮古島には出張で2回、レジャーダイビングで1回行ったことがある。戦闘機は那覇から宮古島まで亜音速で20分弱の距離であり上空は何度も飛行している。

写真は産経新聞記事からお借りしました。