cho-kai-san811のブログ

連れ合いを失った老人のたわごとです。心機一転何らかの生きがいを見つけて前向きに生きたいと思っています。

ドラマ「舞い上がれ」12、柏木君とはすれ違い

今日のドラマは、舞さんが一旦航空会社に内定を貰ったものの、リーマンショックの影響で航空会社が経営不振となり舞さんの採用が1年延期となった場面である。ドラマ中の「ハカタエアライン」はローカルな航空会社であり、規模が小さく経営が苦しい。地方の県民の足として必要なのだが乗客の搭乗率が安定せずそれが経営を圧迫する要因となっている。恩恵を受ける県が補助金を出して延命を図っている状況だ。これは現実に起こっている問題である。
私が自衛隊を定年退職する直前、平成元年ころ日本はバブル景気に沸いていた。定年退職したパイロットは再就職に困ることはなかった。課税対策として自家用機を購入した中小の会社は競って退職したパイロットを高給で採用した。しかしバブルがはじけた後の状況はドラマのとおりである。自家用機を手放した会社にパイロットは不要である。大手の航空会社でも経営が圧迫されるとまず人件費を削減する。すなわちパイロットの数を減らす。高度成長期のパイロットは花形職業だったが、安定成長期に入ると調整弁に使われる。
柏木君は大手の航空会社に入ったようで舞さんとはすれ違いの生活になる。両者が出会える機会は少なくなるだろう。今後の進展が楽しみだ。
柏木君は、生活が安定するのは数年先だから舞さんに結婚を申し込むとしてもいつになるか見通せない。不安材料が一杯だ。