cho-kai-san811のブログ

連れ合いを失った老人のたわごとです。心機一転何らかの生きがいを見つけて前向きに生きたいと思っています。

北朝鮮の今回の弾道ミサイルテスト

13日に打ち上げた北朝鮮の弾道ミサイルは、固体燃料ロケットの発射実験だったとのことですが、北朝鮮の映像を見ると円筒形の発射筒からコールドローンチされたもの。コールドローンチとは、筒ごと運搬すれば、どこからでも発射することが可能な技術で、北朝鮮にとっては戦略、戦術的に画期的な進歩と言えるものです。
一方、日本のJアラートは、北のミサイル発射を探知し迅速に弾着点を予測し、その地域の住民を退避させることにあるのですが、弾着点の予測と警報発出は迅速でないと無意味です。したがって従来は衛星などから発射時のデータを探知し速やかに弾道を計算し、弾着点を予測し警報するという仕組みだったのです。しかし今回は北朝鮮が報道しているように実験だったので、周辺国に危害が及ばないよう配慮?し、2段目、3段目のロケットの軌道を操作したということです。Jアラートは1段目のデータで弾着点を見積もるので、今回Jアラートの弾着点が予測をはずれるのは当然だったのです。北朝鮮のそれなりの配慮があったのです。事前に通報があればもっと良かったのに。
北の弾道ミサイルは、国運をかけて、目覚ましい速度で進歩しています。国運が掛かっているので、その都度日本が抗議しても聞いてくれません。Jアラートは無意味ではありませんが、今回のような無駄足を避けるため、事前に北朝鮮から情報をくれるよう交渉すべきではないでしょうか。軍事最高機密なので可能性はゼロですが。そうでないと今回のような事例は続発するでしょう。


北朝鮮の発射映像を見た国際的な軍事評論家平可夫氏はSNSで以下の通り評価しています。
「信じ難いですが事実です。説明できません。
信じられないけど本当だ。 打ち上げに完全に成功した。
とても賢いデザインだ。オールティレイン・サポート、コールド・ローンチ。
ドイツでも、フランスでも、英国でも、15年以上勉強しても、成功しないかもしれない。
本当に驚いている! 外国人デザイナーの援助なしにたった10年で開発できたのか? 中国のDF-31でさえ20年以上前から開発に取り組んできたのに。
これは、かなり高度な複合材料、エンジンケース、かなり高度な燃料システムが必要です。 高温にも耐える耐熱素材など、その材料はどこから来たの?」