101歳になる実母が同じ市内のグループホームに入居している。3年まえ、別のグループホームに入居中に（98歳で）腸閉塞になり、緊急手術の結果、成功し一命をとりとめた。それから無事3年が過ぎた。ところが最近、妄想がひどくなり他人に迷惑をかけるようになってきた。いわゆる被害妄想で、もの盗られ症候群というそうだが、最近入居したおばあちゃんが私の大事にしていた衣服をぬすんだ、とか毎晩私の部屋に忍び込んで盗んでいく、といった類の話を言いふらすようになった。3年前に入居した際は、みんな親切で気に入ったと言っていた。家内にも、ここに入ったらいいよ、などと言っていたのだが。5、6年前、母がまだ一人で生活していたときは、不安になると、親戚の医者がいる病院にコネで入院させて貰ったことがあった。また同じことを彼にお願いして入院させて欲しいと言う。親戚の医師も高齢で、すでに転勤し近くには居らず東京からはるかな離島で診療業務に就いているので”コネは効かないよ”といっても理解してくれない。”老いては子に従え”の格言は全く通じない母である。母は車椅子だが足腰は比較的しっかりしている。トイレは介助しなくとも自分で行ける。家内もこの程度なら楽なのだが。