相模川の河岸段丘に縄文人の集落跡・勝坂遺跡
相模川の河岸段丘は地質研究の結果、10万年から6万年前ころに形成されたとのこと。
相模原市南区磯部の段丘(中段)にある国指定「勝坂遺跡」は、竪穴式住居跡が発見され、また時代区分の指標となる勝坂式土器も発掘されています。縄文時代(中期、約5000年前)、南西向きの相模川の左岸河岸段丘は、北東側に高台を背にし湧水も豊富、いのしし等の動物も捕獲しやすく当時生活環境に恵まれていたようです。最近の発掘では集落のゴミ捨て場と思われる場所から壊れた土器の破片や動物の捕獲用のワナも発見されています。
現代も自然環境が良いので、遺跡周辺には最近住宅が建て込んできています。しかし相模線の駅からちょっと遠いのとローカル線(単線)なので運行本数が少ないのが難点です。
段丘崖下の緑地
段丘の斜面
広大な遺跡公園
北東側は中段との境の断崖、崖上は米軍座間キャンプ(旧陸軍士官学校跡)
竪穴式住居の模型、藁葺
土葺き住居
段丘崖上は米軍座間キャンプの短滑走路の飛行場
中段と下段の境の段丘崖に沿ってJR相模線が走っている
下段の広い土地を利用して公共施設が建てられている。周囲は水田
名物の凧揚げ行事用の施設も兼ねている
中段と下段の落差が大きい場所は見晴らしがよい。遮るものがなく丹沢山系を一望できる
前方に相模川が流れている。遠方左端のビル群は海老名市中心部、中央部遠方は厚木市の中心部
観光案内