cho-kai-san811のブログ

連れ合いを失った老人のたわごとです。心機一転何らかの生きがいを見つけて前向きに生きたいと思っています。

緊急事態で趣味のサークル中止

趣味のサークル活動(古文書を読む会と調理教室)がいずれも市の施設を利用しているので、しばらく活動できなくなった。いまのところ2月7日までだが先は分からない。しかし市立図書館は閲覧と貸出が可能なので、期間中はステイホームで読書三昧というところか。
最近発見したこと、今まで認識不足だったが、二宮尊徳の伝記である「報徳記」(安政3年(1861))の著者の富田高慶は、相馬藩出身で二宮尊徳の弟子であり尊徳の娘婿であったこと。原著は漢文で書かれているので、寺島文夫氏が現代文に翻訳したものを最近読んでみた。同書の後半に飢饉で疲弊したふるさと相馬藩の復興の経緯が書かれている。相馬の実家には昭和21年から22年にかけて、八幡小学校(八幡国民学校)1年生まで在校しただけだが、祖父は昭和48年、89歳で没するまで相馬で小規模な農業を営んでいた。私は幼児の時代から小学1年まで祖父母に育てられていたので幼児教育は祖父母から受けた。
祖父は60歳定年まで鉄道員として勤務していたが、定年後、故郷の相馬に帰った。いま思い出すと、祖父の教育は二宮尊徳の教えに沿っていたように思う。生活は質素であったが心は豊かで、四季折々の楽しみ方を知っていた。勤倹貯蓄の人でもあった。老後のための預貯金は、終戦と同時にハイパーインフレのあおりを受けた。手持ちの紙幣が使えないという時代を知っている人は少ないと思う。しかし不平を言うこともなく、安定した生活を続けていた。農業をしっかり維持していたからである。
国家のかじ取りをする人は、国民を飢えさせてはならない。終戦直後とは時代も背景も違うが、コロナ下の今、飢える人を出してはならないと思う。