cho-kai-san811のブログ

連れ合いを失った老人のたわごとです。心機一転何らかの生きがいを見つけて前向きに生きたいと思っています。

鹿児島県西之表市の市長及び市議会議員選挙

鹿児島県西之表市ってどこにあると思いますか?
正解は種子島です。種子島と言えば、大隅半島の南、屋久島の東にあり、鉄炮伝来(ポルトガル人、1543年)の島ですよね。また現在はJAXAの種子島宇宙センターがあります。

この島で31日に市長選挙及び市議会議員選挙があります。争点になっているのは、上図の種子島の北西側にある馬毛島です。種子島の最も近い海岸から約10KMの位置にある無人島です。行政上は東側対岸に位置する西之表市に属しています。


西之表市と馬毛島の位置関係

(馬毛島の拡大地図(無人島))
選挙の争点は、この馬毛島を政府は米軍艦載機の陸上離発着訓練基地及び自衛隊基地にしようとしていることに対する賛否です。現市長は反対、対立候補者は賛成だそうです。
種子島は小さな島なので地縁血縁が交錯し島が二分する状態にならなければよいなと思います。むかし米軍艦載機の夜間離発着訓練基地に三宅島が候補に上がったことがありました。火山噴火の溶岩で覆われてしまった土地に滑走路を作る案があったのですが、地元の反対で消滅しました。戦闘機の夜間の離発着訓練は騒音が酷く、苦情の電話が防衛施設局などに頻繁にかかってきました。しかし訓練する方の立場から申し上げれば、夜間の着陸訓練は戦闘機パイロットの技量維持に必須の訓練です。戦闘機パイロットとしての技量を保持するため、訓練基準を設けていますが、その中に夜間着陸が、例えば2週間に1回は必須と規定されています。この基準を満たさないと、資格を失います。要するに技量が低下するということです。車の運転と異なり、いつも飛行して操縦していないと技量が低下するのです。プロ野球やサッカー、相撲の選手が練習を休めないのと同じです。


(種子島の南東の岬にあるJAXA種子島宇宙センター)