cho-kai-san811のブログ

連れ合いを失った老人のたわごとです。心機一転何らかの生きがいを見つけて前向きに生きたいと思っています。

日本最初の鉄道と高輪築堤

日本の最初の鉄道は、明治5年に新橋~横浜間に開通したことは皆さんご存じですが、最近「高輪ゲートウェイ」駅の建設と再開発工事で当時の鉄道遺構(高輪築堤)が発見されたことはご存じでしょうか。鉄道開通当初の路線の長さは29kmで、1/3の10kmは東京湾の海辺を埋め立てて建設されたそうです。新橋、横浜間の所要時間は53分、乗客はさぞ景色が良かったものと思います。一番列車の乗客名簿は残っています。当然明治天皇もご乗車になっておられました。開通時のセレモニーについては、ロンドンの通信社が写真に撮り、のちにロンドンで発行された新聞に掲載されました。(神奈川県立歴史博物館に展示あり)


この鉄道遺構は再開発工事には邪魔なので撤去する方針のようですが、当時の歴史を知る手がかりとして是非何らかの形で残してほしいと思います。歴史の教材にもなりましょう。
三代広重の錦絵にも描かれています。ネット記事によると、
「 高輪築堤の現場は高輪ゲートウェイ駅西側に南北に広がる。1872(明治5)年に新橋~横浜間に日本初の鉄道が開業した時に石積みで構築し、線路を敷設したのが高輪築堤だ。当時、この築堤は海の上にあり、高輪ゲートウェイ駅やその東側は全て海だった。 明治初期の鉄道を描いた浮世絵には、しばしば品川付近で海の上を走る列車を描いたものがみられる。その描写が間違いでなかったことがわかり、また当時の土木技術がよく保存されている。」
            東京品川海辺蒸気車鉄道之真景

鉄道遺構、錦絵には橋梁の部分がほぼ正確に描かれている

築堤の海側の部分