cho-kai-san811のブログ

連れ合いを失った老人のたわごとです。心機一転何らかの生きがいを見つけて前向きに生きたいと思っています。

大統領がハイジャック

とんでもない事件が起きた。5月23日、ギリシャ発リトアニア行きのライアンエア(アイルランドのLCC)機(170名搭乗)がベラルーシ上空を飛行中、管制機関から爆発物が搭載された可能性を示唆され最寄りのベラルーシの空港に着陸するよう指示された。上空ではベラルーシ空軍のMIG-29戦闘機が誘導に当たった。同機の搭乗者の中にはポーランドに亡命中のベラルーシの反体制メディアNEXTAの共同創設者で元編集者のロアン・プロタセビッチ氏がいた。同氏はベラルーシに着陸後、拘束された。同機にはもともと爆発物は無く、ベラルーシに着陸させるために虚偽の情報を誰かが発したようだ。同機は同氏と同伴の女性を降ろしたのちリトアニアに向かった、というもの。ベラルーシのメディアはルカシェンコ大統領の指示だったと伝えた。

ロアン・プロタセビッチ氏は昨年11月治安当局の「テロリスト」リストに入れられ、ベラルーシはポーランドに対し同氏の身柄引き渡しを求めていたという。 (以上ネット情報)


この事件は独裁的な国家権力はその気になれば何でもできるという典型的な事件である。

日本でも起きるかというと起きにくい。日本は独裁的な権力を有する者がいない。仮に首相が国土交通省、防衛省に命じても、命じられたもの(官僚)は自らの裁量で命令が妥当かどうか判断する。首相が直接管制機関や航空自衛隊に電話することはできないし、(どこに電話すればよいかも分からないであろう)途中に関門が何個所もあるはずだ。現場も馬鹿ではないので、直ちに情報が真実かどうかチェックする。


ロシアが英国で反体制派を暗殺しようとした事件に似ている。国家的テロ組織は旧ソ連時代から生き続けている。模倣犯が生まれなければよいが。