1964年のオリンピックの開会式で五輪の輪を描いた当時のブルーインパルスについてはすでにブログに書きましたが、スモークの色をどうして出すのか疑問の方がいると思います。カラースモークは右エンジンの高温の排気ガスの中にあらかじめ色の成分を調合したオイルを吹き付けることによって高温ガスの中で蒸発させて色を出すのです。オイルに色の成分の添加物を加えることによって色を出すのです。一時カラースモークの環境汚染が問題になり、白一色の時代がありましたが現在は汚染の少ないオイルが使われているはずです。燃料タンクの一部はスモーク用オイル専用に改修しています。

1964年のオリンピックではブルーインパルスのパイロット（私たちの操縦教官）は毎日のように浜松飛行場上空で五輪の輪を練習していました。ほとんど20歳代でした。編隊長だけが30歳を超えたばかりだったかと。私たち学生パイロットのグループ（たしか9名だった）はオリンピックにあまり関心がなかったように覚えています。テレビを見る時間もなく、毎日厳しい訓練でオリンピックどころではなかったのです。F-86F戦闘機の操縦コースは約半年で翌年3月に卒業しました。

北島三郎 - 北の漁場