cho-kai-san811のブログ

連れ合いを失った老人のたわごとです。心機一転何らかの生きがいを見つけて前向きに生きたいと思っています。

政府専用機の派遣

防衛省は8月24日、アフガニスタンの在留邦人を国外に退避させるため、政府専用機のB-777特別輸送機1機を追加派遣すると発表した。25日に小牧基地から隊員と物資を運ぶ。米軍の撤退期限である31日が迫る中、対応を急ぐ。(aviation wire記事より)


先にアフガンに出発したC-2とC-130Hだけでは輸送力不足か或は8月31日までと退避期限が決められたので、急遽多くの人員貨物を乗せられるボーイングB-777政府専用機を追加したものと思います。


空軍の輸送機は、その国の想定される作戦に見合った機種と機数を装備するのが普通です。日本の自衛隊が日本周辺で作戦するには従来、航続距離の短い搭載量も限定された機種で十分と考えられていたのですが、現在は行動範囲が中東地域まで広がったので航続距離の長い搭載量の大きい機種が選択されるようになりました。軍用輸送機は、外国機の輸入だけに頼るのではなく、国産できるよう技術を継承していかねばなりません。民間航空機の場合は、コスパの関係で米国、EUなどからの輸入機に頼らざるを得ませんが、軍用機は安全保障面から自前で開発生産できる能力を維持する必要があります。したがって割高になりますし、コストを下げるため、外国に輸出しようとすると米国やEUとの競争になります。日本の航空工業は戦後ずっと厳しい環境にさらされてきたのです。


 政府専用機B-777型、民間旅客機を政府専用機として改造、2機保有しています。(写真はお借りしました)