cho-kai-san811のブログ

連れ合いを失った老人のたわごとです。心機一転何らかの生きがいを見つけて前向きに生きたいと思っています。

アフガンからの日本人救出

ここ数日、アフガンの情勢にくぎ付けになっている。空自のOBとしては、はるかに年齢差のある若い後輩たちだが戦地同然のアフガンに進出しているので任務遂行を祈ると同時に無事を祈念している。しかし土壇場になって救出予定だった人々が空港にたどり着いていないという。救出に行った自衛隊員は、救出のためと言っても空港外には現行法律上出られないという。居場所が分かっていても救出に行けないのだ。法的には相手国の同意が必要なのだ。今回の事例では、従前のアフガン政府が消滅しており、タリバンは正式政府として未だ承認されていないので、法的根拠が成立しないわけである。おまけにISISの自爆テロ事件が飛行場近傍で発生し、危険度は増している。国家の緊急事態であり、かたずをのんで見守っている状態だ。邦人に死傷者が出る可能性も考えられる。国際法に従えば良い、という意見があるが、自衛隊は国内法的には軍隊ではないので、国内法の裏付けが出来ていない。政府は、自衛隊員を飛行場の外に出して邦人を救出させる命令、を出すことができない。したがって目の前にいる邦人を見殺しにする可能性もある。ここは戦場と思えば、超法規的に行動できないものだろうか。一方で現場の独断専行は厳禁されている。不謹慎だが頭の体操になる事態である。