cho-kai-san811のブログ

連れ合いを失った老人のたわごとです。心機一転何らかの生きがいを見つけて前向きに生きたいと思っています。

米国統合参謀本部議長の”反逆”

米国大統領交代時におけるホワイトハウス周辺での騒乱は、国家の重大な問題を明らかにしました。今のところ、細部が公表されていないので報道された範囲で意見を述べたいと思います。

軍事組織の運用については、日本も米国と同じですがシビリアンコントロール(政治優先)制度を採用しています。国防長官は非軍人であり、人事・予算などの重要案件は議会の承認を受けるようになっています。日本も米国を真似て防衛大臣は非軍人で、人事・予算は国会承認が必要です。そのうえ軍の行動についても当然国会の承認が必要です。

シビリアンコントロール制度は、軍隊が暴走しないように歯止めをかけるための制度ですが、今回の米大統領交代時のように、政治が暴走した場合、軍は誰がコントロールするのでしょうか。民主主義国家であっても、暴走した政治によって軍も暴走する可能性があるのです。ミリー米統参議長は前任のトランプ大統領に選任された人ですがバイデン大統領にも支持されています。

今回ミリー氏は軍のトップの立場から、政治の暴走を危惧し不慮の事態を招かないように、中国中央軍事委員会の李作成上将に事前に連絡をとったものと私は好意的に解釈しています。もし反逆罪で訴追されるとしたら、大統領交代時の騒乱の責任を明らかにする必要があるでしょう。