cho-kai-san811のブログ

連れ合いを失った老人のたわごとです。心機一転何らかの生きがいを見つけて前向きに生きたいと思っています。

Boeing737MAXの事件処理が終了

画像はお借りしました。


製造されたばかりの新型機Boeing737MAXが相次いで離陸直後に墜落し346人が犠牲になった航空事故は記憶に新しいと思います。事故原因は機体の迎え角検出装置の誤作動により機首を下げる装置が作動し、パイロットは対処する間もなく地上に激突したというものです。この装置は、737MAXが主翼へのエンジン取り付け位置の形状が変更になったことにより、エンジンナセル(エンジンを覆うカバー)に揚力が発生し機首上げモーメントが働くので、それを打ち消すために取り付けられた装置です。対処手順はこの装置を無効にすればよかったのですが、パイロットに対する事前教育が不徹底だったため回復手順が行われなかったものと思われます。変更された航空機の操縦マニュアルは連邦航空局の認可が必要だったのですがBoeinng社の社員は連邦航空局にこの手順変更を知らせなかったとして起訴されたようです。以下にネットのニュースを追加します。  


【ヒューストン=花房良祐】米司法省は14日、テキサスの連邦大陪審が米ボーイングの元幹部(49)を米連邦航空局(FAA)から小型機「737MAX」の情報を隠蔽した罪で起訴した、と発表した。同機種を巡っては2018~19年に2度の墜落事故が発生して346人が死亡、世界ですべての同型機の運航が停止する異例の事態に発展した。
同省によると、元幹部はボーイングの元チーフ・テクニカル・パイロットで、FAAによる737MAXの認証作業で「MCAS」と呼ぶ機体制御システムの情報を隠蔽した罪に問われている。
FAAはパイロットの訓練に必要な基準作りを進めていたなか、元幹部は16年、MCASに重大な変更があったことを知ったが、FAAに伝えなかったため、パイロットのマニュアルや訓練教材などに必要な情報が記載されなかったという。18年のジャカルタで発生した1回目の墜落事故を受け、FAAはMCASの変更に気付いたとしている。