cho-kai-san811のブログ

連れ合いを失った老人のたわごとです。心機一転何らかの生きがいを見つけて前向きに生きたいと思っています。

20220108古文書を読む会

昨日の「古文書を読む会」で解読した文書のひとつは、幕末から明治にかけて官軍が相模方面に進軍してきた際、地元の村々に対しどのような指示を出したかがわかる文書だった。地元の名主宛てに発出された文書の写しである。日付は明治元年(1868年)3月1日、発簡者は戸塚宿の役人で宛先は各村々の名主である。江戸城明け渡しの直前、すでに徳川側と無血入城の話し合いが済んでおり、地方の村々に不穏な動きはないことが分かる。


解読文
御親征
御用 回状         戸塚宿役人
               上今泉村始メ
今般
御親征に付き、官軍近々
御通行被遊候間、人馬
継立方其外御世話向
米倉丹後守様江被
仰付、依而御同家より御沙汰
有之候間、右に付、人馬勤メ方
請印取之候に付、村々三判
持参、来る四日四ッ時、重立
候役人中之内、壱人ツツ
御出張可被成候、其節此回状
御返却可有之候、以上

三月朔日
戸塚宿 問屋 右八
    同  所左衛門
上下今泉村
中今泉村
上郷村
座間村
入谷村
四ッ谷村
新戸村
磯部村
当麻村
下溝村
上溝村
右村々名主
   組頭