20220409古文書を読む会
昨日の古文書を読む会は、前回に引き続き天保15年(1844年)の、地頭(旗本)が村役人に命じて作成した「勘定帳」の解読であった。百姓などから集めた年貢(金納)の収支決算を記録したものである。その中で金利らしきものの記載があった。名称は「返利」(かえりと読むらしい)で誰が誰に支払う金利なのか皆目見当がつかなかった。かなりの高利である。今でいう銀行の手数料であろうか。予想されることは、当時有力な村役人は地頭(旗本)の経済を牛耳っていたということ。当時、農民の中にも財力のある有力者がいたということだ。
右之通、当辰年勘定帳仕立
奉差上候、猶又御算当被為遊
可被下候、若亦相違等有之候ハゝ
何ヶ度も取調可奉差上候、以上
中村喜右衛門
御地頭所様御内
御用人中様
教室入口
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