cho-kai-san811のブログ

連れ合いを失った老人のたわごとです。心機一転何らかの生きがいを見つけて前向きに生きたいと思っています。

中国の国産空母

中国ニュースなどによると、中国の3番目の空母がまもなく進水式を行うようです。1番目の空母遼寧号(001)は、もともと旧ソ連がウクライナで建造中だったのをソ連が崩壊したためスクラップとして競売に出され、中国が買い取り改修したものです。中国は動力なしの錆びだらけの廃船を大連まで曳航し、ウクライナの技術者の支援で時間をかけて完成させたのです。2番目の空母は中国が独自に設計したものですが、外見が1番目の空母にそっくりです。同じものを自力で建造したのです。すでに運用状態にありますが、ほどんど活動していません。初期故障が出て修理が大変なのかもしれません。1番目と2番目の空母は甲板がスキージャンプ台のようになっていて、戦闘機の発進はスキージャンプ台から飛び出す方式を採っています。発進時に戦闘機を加速させるためのカタパルトはありません。まもなく進水式を迎える3番目の空母は、スキージャンプ方式ではなく、ニュースによると、米空母しか採用していない電磁カタパルト(リニアモーターを使っている)を採用しているようです。そして甲板の形状も米空母に似ています。電磁カタパルトは従来の蒸気カタパルトに比べ利点が多いですが、米国でも未だ完全にこなれた技術にはなっておらず、試験運用段階のようです。


空母自体はいわば運搬手段であり、それだけでは戦力になりません。その空母にマッチした戦闘機を運用して初めて戦力になるものです。残念ながら中国軍には現在米国に対抗できる艦載戦闘機はありません。開発中ですが完成は相当先になるのものと思われます。現在、中国の遼寧号が太平洋で艦載戦闘機J-15で訓練を行っていますが、初歩的訓練の域をでていないと思います。電磁カタパルトも開発期間の長い米国でさえ試験段階なので中国が直ぐに運用できるようになるとは思えません。写真はお借りしました。


 上海の江南造船所で建造中の中国3番目の空母(グーグルアースより)


1番目の遼寧号


2番目の山東号