cho-kai-san811のブログ

連れ合いを失った老人のたわごとです。心機一転何らかの生きがいを見つけて前向きに生きたいと思っています。

中国戦闘機の危険な「煽り運転」

6月5日、オーストラリア政府は、5月26日に南シナ海周辺上空で中国のJ-16型戦闘機がオーストラリア軍のP-8型対潜哨戒機に対し危険な行動をとったとして抗議した。
中国側は自らの非を認めず、相手側の非を指摘した。
中国戦闘機J-16はP-8の至近距離に接近しフレア(赤外線誘導ミサイルの追尾を避けるための発煙筒みたいなもの)を放出し、さらにP-8の前方に出てチャフ(レーダー探知を妨害するための錫箔のようなもの)を放出した。これは明らかに悪質ないやがらせであり危険な行為である。(エンジンが異物を吸い込むとエンジンが停止する危険がある)
またカナダ空軍のCP-140型(P-3Cの派生型)対潜哨戒機も4月26日から5月26日にかけて東シナ海において中国軍戦闘機の異常接近を受けている。これもいやがらせ行為である。
いずれも公海上空で起きている。


中国軍戦闘機の危険ないやがらせで思い出すのは、2001年4月1日に海南島近海で起きた中国J-8Ⅱ型戦闘機の米海軍EP-3電子偵察機に対する衝突事件である。この事件は中国軍パイロットが目測を誤り、驚かすつもりだったのが実際にぶつけて(追突)しまった事件である。 このとき中国政府は、EP-3がJ-8Ⅱにぶつかってきたなどと、常識はずれな言い訳をした。この衝突でJ-8Ⅱは墜落しパイロットは殉職し英雄として祀られた。EP-3は機体を大きく損傷したが墜落は免れ、緊急事態を宣言し海南島の飛行場に緊急着陸した。


失敗した前例を何度も繰り返すのは恥ずかしいことである。昔と違ってニュースや情報は映像とともに瞬時に世界に広まる。中国空軍の実力をこんなところで発揮してもらいたくないと思う。